グスル(大浄)のやり方
●グスルとは、全身を水で洗うこと、沐浴のことです。アルクルアーンの中に次のように述べられています。
وَإِن كُنْتُمْ جُنُباً فَاطَّهَّرُواا
 あなたがたがもし大汚の時は、全身の沐浴をしなさい。食卓章(アル・マイーダ)6節
وَيَسْأَلُونَكَ عَنِ الْمَحِيضِ قُلْ هُوَ أَذًى فَاعْتَزِلُوا النِّسَاءَ فِي الْمَحِيضِ وَلاَ تَقْرَبُوهُنَّ حَتَّى يَطْهُرْنَ فَإِذَا تَطَهَّرْنَ فَأْتُوهُنَّ مِنْ حَيْثُ أَمَرَكُمُ اللَّهُ إِنَّ اللَّهَ يُحِبُّ التَّوَّابِينَ وَيُحِبُّ الْمُتَطَهِّرِينَ
 2-222.かれらは月経に就いて、あなたに問うであろう。言ってやるがいい。「それは不浄である。だから月経時には、妻から遠ざかり、清まるまで近付いてはならない。それで清まった時には、アッラーが命じられるところに従って、かの女らに赴け。誠にアッラーは、悔悟して不断に(かれに)帰る者を愛でられ、また純潔の者を愛される。」雌牛章 (アル・バカラ)222節

 ●グスルを義務付けられる事柄
 次のような五つの事柄が起こったときに、グスルをして清浄な状態にすることが義務付けらます。、
1、射精(性交による射精であれ、夢精であれ、自慰であれ、男性であれ、女性であれ)
2、性交(男性器が女性器に挿入されたことをいい、射精がなくても性交に当たる。)
3、生理終了時、産後の出血の終了時。
4、死亡した時。
5、イスラム入信によりムスリムになった時。

 ●グスルのやり方
1、最初にニーヤ(意思表明)。
2、、全身に水を行き渡らせる(沐浴)。

この二つでグスルは完了しますが、スンナとされる作法について次に述べます。

 ●スンナな事柄を含んだグスルのやり方
  1、両手を3回ずつ洗う。
 2、陰部を洗う
 3、礼拝前と同様なウドゥーを行う。当然最後は足を洗うことで終わる。
 4、頭を3回水をあびせ、
 5、髪の間に水を行き届かせ、また、頭皮まで水が届くように洗う。
 6、そして体全体に水を行き届かせる。洗う順番は各部位ごとに右が先で、次に左。できれば擦りながら。
このスンナは、預言者のグスルのやり方を見たアーイシャが伝えた内容である。