経済学はマルクス主義に典型的に見られたように、ism と呼ばれる主義によって相当歪められてきました。森野さんが面白い話を教えてくれたので [おまけ] として展示します。

「以前、米国人があるMLで言ってた冗談。誰だったかは忘れた・・・」ものだそうです。

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封建制: きみは2匹の雌牛を持っている。貴族が君のミルクのいくらかをとる。

純粋な社会主義: 君は2匹の雌牛を持っている。 政府はこれらをとりあげ、ほかのひとたちの雌牛と一緒に家畜小屋にこれらを放り込む。君はすべての雌牛の面倒を見なければならない。 政府は君に君が必要とするミルクを与える。

官僚的な社会主義: 君は2匹の雌牛を持っている。 政府はこれらをとりあげ、ほかのひとたちの雌牛と一緒に家畜小屋にこれらを放り込む。 これらは以前、養鶏をしていた農民によって世話される。 君は政府が養鶏をしていた農民から取り上げたニワトリの面倒を見なければならない。 政府は規則が君が必要とすべきであるとしたミルクと卵を君に与える。

ファシズム: 君は2匹の雌牛を持っている。政府はこれらを取り上げ、これらの世話をするために君を雇い、そして君にミルクを売りつける。

純粋な共産主義  : 君は2匹の雌牛を持っている。 君の隣人は君がこれらの世話をするのを手伝う。そして君はミルク全部を共有する。

ロシアの共産主義  : 君は2匹の雌牛を持っている。 君はこれらの世話をしなければならない。しかし政府はミルクを全部取り上げる。

独裁: 君は2匹の雌牛を持っている。 政府はこれらを取り上げ、そして君を撃ち殺す。

シンガポールの民主主義  : 君は2匹の雌牛を持っている。 政府は無免許の農場動物をアパートに置いていたかどで君に罰金を科す。

ミリタリズム : 君は2匹の雌牛を持っている。政府はこれらを取り上げ、君を徴兵する。

純粋な民主主義: 君は2匹の雌牛を持っている。君の隣人が誰がミルクを手に入れるか決定する。

代表民主主義: 君は2匹の雌牛を持っている。君の隣人が誰がミルクを手に入れるのか君に告げる人間を選出する。

アメリカの民主主義  : 政府は、君が賛成投票するなら、君に2匹の雌牛を与えることを約束する。 選挙の後、大統領は雌牛先物への投機を告発される。 新聞はこの問題をカウゲート( Cowgate )と呼ぶ。

英国の民主主義 : 君は2匹の雌牛を持っている。 君はこれらに羊の脳味噌を餌として与える。それで雌牛は気が狂ってしまうが、 政府は何もしない。

官僚機構: 君は2匹の雌牛を持っている。 はじめに政府が君がこれらに何を食べさせることができるか、そしてどんなとき君が乳をしぼることができるかを決定する。
それから搾乳しないことに対して補助金を支払う。 それから、二匹とも取り上げ、一匹を殺し、もう一匹から搾ったミルクを下水に流す。そうして雌牛を無くした事由を明らかにする書類に必要事項を書き込むよう要求する。

アナキー: 君は2匹の雌牛を持っている。 君がミルクを公正な価格で販売するか、あるいは君の隣人が君を殺して、雌牛を取り上げるか、どちらかである。

資本主義: 君は2匹の雌牛を持っている。 君は一匹を売って、雄牛を買う。

香港の資本主義  : 君は2匹の雌牛を持っている。 君は銀行の義理の兄弟が開設した信用状を使って雌牛3匹を自分の上場企業に販売する。そして債務とエクイティのスワップを実行し、5匹分の雌牛の飼育に対する税額控除を利用し、都合4匹の雌牛を手に入れる。 合わせて6匹の雌牛の搾乳に対する権利はパナマの仲介業者を経由して君が過半数の株主を占めるケイマン島の企業に移転され、そして君の上場企業は7匹の搾乳権を買い戻す。  君の会社の会計報告書では、もう1匹分のオプションがついているとして、会社が8匹の雌牛を所有
していると報告する。
にもかかわらず君は、風水が悪いからといって、2匹の雌牛を殺してしまう。

環境保護主義: 君は2匹の雌牛を持っている。 政府は君が搾乳したり、これらを屠殺することを禁止する。

フェミニズム: 君は2匹の雌牛を持っている。 雌牛は種付けされ、そして子牛を生み肉用牛とされる。

全体主義: 君は2匹の雌牛を持っている。 政府がこれらを取り上げ、雌牛が存在したことさえ否定される。 ミルクは禁止される。

対抗文化(カウンターカルチャー): ウオー、そこのヤロー、これらの2匹の雌牛も、男のようなもんだ・・・。ミルクをいくらか飲むことができたこともあったろー。

超現実主義: 君は2匹のキリンを持っている。 政府は君にハーモニカのレッスンをするように要求する。

リバタリアニズム : 君は2匹の雌牛を持っている。 一匹は実際に憲法を読んで、これを信じ、政治体制についていくらか本当に良い考えを持っている。雌牛はオフイスに走り、たいていの人々はこの雌牛が最も良い候補であるということに同意してはいるが、、他の雌牛が彼女に投票するとは誰も期待してはいない。というのも「票を無駄に費やして」いるであろうと思うからだ。

嫌みな農民主義(フロッグ・ファーマリズム) : 君は2匹の雌牛を持っている。  上記の( isms )のどれのエージェントも君の雌牛をめちゃくちゃにするようにみえる。

君は PCBSQ (公の悩める雌牛に役立つ質問集 )をぱっと取り出す。
君が疑問に思うのは 1)これらが「モー」と鳴き、 2) ミルクを出し、 3) パイを落としさえする、ということだ。

政府高官の対応はすばやい。そして「 UMO 」(未確認「モー」物体)の報告書のファイルを上役に届ける。それは機密扱いされるのだ。
 


[経済学のなぜ]