イスラームでは、人間の命は、至高なるアッラーからの預かり物とされ、絶対的価値を持っています。
至高なるアッラーは、聖クルアーンにおいて次のように仰っています。
مَن قَتَلَ نَفْسًا بِغَيْرِ نَفْسٍ أَوْ فَسَادٍ فِي الأَرْضِ
فَكَأَنَّمَا قَتَلَ النَّاسَ جَمِيعًا وَمَنْ أَحْيَاهَا فَكَأَنَّمَا أَحْيَا
النَّاسَ جَمِيعًا
人を殺した者、地上で悪を働いたという理由もなく人を殺す者は、全人類を殺したのと同じである。人の生命を救う者は、全人類の生命を救ったのと同じである(と定めた)。(第5章 食卓章32節(アル・マイーダ))
عَنْ عَبْدِ اللَّهِ بْنِ عَمْرٍو رَضِيَ اللَّهُ عَنْهُمَا عَنْ
النَّبِيِّ صَلَّى اللَّهُ عَلَيْهِ وَسَلَّمَ قَالَ: "الْمُسْلِمُ مَنْ سَلِمَ
الْمُسْلِمُونَ مِنْ لِسَانِه وَيَدِهِ ..."
(صحيح البخاري: 9)
預言者様(彼に祝福と平安あれ)は仰いました。「ムスリムとは言葉と手によって他のムスリムを安心させる人です。」(サヒーフ・ブハーリー:9)
イスラームにおいて、良い道徳、愛情と尊敬が信者たちに求められます。人間に対してだけでなく、自然界のあらゆる創造物に対し、平和に対する適切な愛、慈悲と情熱を示すべきです。イスラームの核心の理解において、全ての創造物は至高なるアッラーからの恩恵であり、人類にとって恩恵を保護することは最も適切な行為です。
預言者ムハンマド様(彼に祝福と平安あれ)は、社会に於ける安全と平和に貢献するイスラームの将来について説明した際、彼の時代にひとつの目標を示しました。「サナア(イエメンの町)からハドゥラマウト(アラビア半島の南西の地域)まで乗り物に乗って旅するものが、アッラー以外、そして所持している羊に対して狼以外に恐れるものは何もなくなるだろう。」
預言者ムハンマド様(彼に祝福と平安あれ)は社会的団結と協力を維持すること、我々の仲間に対し心を開き、いつもお互いを助け合うことを我々に命じられました。
至高なるアッラーは聖クルアーンにおいて次のように仰っています。
・・・إِنَّمَا الْمُؤْمِنُونَ إِخْوَةٌ
信者たちは兄弟である・・・(第49章 部屋章(アル・フジュラート)10節)
・・・ وَتَعَاوَنُواْ عَلَى الْبرِّ وَالتَّقْوَى وَلاَ تَعَاوَنُواْ عَلَى
الإِثْمِ وَالْعُدْوَانِ・・・
・・・正義と篤信のために助けあって、信仰を深めなさい。・・・
(第5章 食卓章(アル・マイーダ)2節)
(インシャーアッラー、次に続きます)
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