17/9/2010
Emailイスラーム講座
Lesson25
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において
 アッサラームアライクム。イスラミックセンターからのEmailイスラーム講座の第25回のレッスンをお届けいたします。

イスラーム信仰の第4の柱
諸使徒を信じること

預言者様(彼に平安と祝福あれ)は次のように仰いました。

عَنْ أَبِي هُرَيْرَةَ رَضِيَ اللَّهُ عَنْهُ أَنَّ رَسُولَ اللَّهِ صَلَّى اللَّهُ عَلَيْهِ وَسَلَّمَ قَالَ إِنَّ مَثَلِي وَمَثَلَ الْأَنْبِيَاءِ مِنْ قَبْلِي كَمَثَلِ رَجُلٍ بَنَى بَيْتًا فَأَحْسَنَهُ وَأَجْمَلَهُ إِلَّا مَوْضِعَ لَبِنَةٍ مِنْ زَاوِيَةٍ فَجَعَلَ النَّاسُ يَطُوفُونَ بِهِ وَيَعْجَبُونَ لَهُ وَيَقُولُونَ هَلَّا وُضِعَتْ هَذِهِ اللَّبِنَةُ قَالَ فَأَنَا اللَّبِنَةُ وَأَنَا خَاتِمُ النَّبِيِّينَ

(صحيح البخاري: 3271)

 「私と以前の他の預言者等をたとえるならば、それはある男が館を完璧に建てたが、一個の煉瓦の場所だけが取り残されていた。人々はこれに驚嘆し、口々に「どうしてここの空いている場所に煉瓦を置かないのか。」と言っていたが、私こそがその煉瓦の場所です。私の出現により私は預言者達(の系譜)に封印をしたのです。」(サヒーフ・ブハーリー:3271

 なぜなら、預言者ムハンマド様(彼に平安と祝福あれ)が引き継いだすべての使徒たち、そして聖クルアーン以前に下された啓典を信じることは信者にとっての義務なのです。イスラーム以前の全ての法を尊敬し、信者たちが属するそれぞれの民族を尊重することは、過去にも例がありました。

قُولُواْ آمَنَّا بِاللّهِ وَمَا أُنزِلَ إِلَيْنَا وَمَا أُنزِلَ إِلَى إِبْرَاهِيمَ وَإِسْمَاعِيلَ وَإِسْحَاقَ وَيَعْقُوبَ وَالأسْبَاطِ وَمَا أُوتِيَ مُوسَى وَعِيسَى وَمَا أُوتِيَ النَّبِيُّونَ مِن رَّبِّهِمْ لاَ نُفَرِّقُ بَيْنَ أَحَدٍ مِّنْهُمْ وَنَحْنُ لَهُ مُسْلِمُونَ

 
 言え、「わたしたちはアッラーを信じ、わたしたちに啓示されたものを信じます。またイブラーヒーム、イスマーイール、イスハーク、ヤアコーブと諸支部族に啓示されたもの、とムーサーとイーサーに与えられたもの、と主から預言者たちに下されたものを信じます。かれらの間のどちらにも、差別をつけません。かれにわたしたちは服従、帰依します。」(第2章雌牛章(アル・バカラ)136節)
 至高なるアッラーは、この宗教における共同体(ウンマ)と2つの明白な根幹をもって信仰する人々を支えてくださるのです。第一の根幹は、イブラーヒーム(アブラハム)(彼に平安あれ)が諸使徒の父でだということ。イブラーヒームは、ムーサー(モーセ)、イーサー(イエス)(彼らに平安あれ)、そしてムハンマド(彼に祝福と平安あれ)という3人の有名な使徒たち確固たる源です。第2の根幹とは、宗教によって自我や私欲を捨て全能のアッラーへ頼ることです。

 至高なるアッラーは、クルアーンにおいて次のように仰られています。

وَمَن يَرْغَبُ عَن مِّلَّةِ إِبْرَاهِيمَ إِلاَّ مَن سَفِهَ نَفْسَهُ وَلَقَدِ اصْطَفَيْنَاهُ فِي الدُّنْيَا وَإِنَّهُ فِي الآخِرَةِ لَمِنَ الصَّالِحِينَ

 
 愚か者でもない限り、誰がイブラーヒームの教えを避けるであろうか。まさにわれは、現世においてかれを選んだ。来世においても、かれはきっと正義の徒の1人である。(第2章雌牛章(アル・バカラ)130節)

صِبْغَةَ اللّهِ وَمَنْ أَحْسَنُ مِنَ اللّهِ صِبْغَةً وَنَحْنُ لَهُ عَابِدونَ

 
アッラーの色染め(宗教)というが、誰がアッラーよりも良く色染め(宗教を)出来ようか。わたしたちが仕えるのはかれである。(第2章雌牛章(アル・バカラ)138節) 

لَا يَنْهَاكُمُ اللَّهُ عَنِ الَّذِينَ لَمْ يُقَاتِلُوكُمْ فِي الدِّينِ وَلَمْ يُخْرِجُوكُم مِّن دِيَارِكُمْ أَن تَبَرُّوهُمْ وَتُقْسِطُوا إِلَيْهِمْ إِنَّ اللَّهَ يُحِبُّ الْمُقْسِطِينَ

 

アッラーは、宗教上のことであなたがたに戦いを仕掛けたり、またあなたがたを家から追放しなかった者たちに親切を尽し、公正に待遇することを禁じられない。本当にアッラーは公正な者を御好みになられる。(第60章(アル・ムンタヒナ)試問される女章8節)

(インシャーアッラー、次回へ続きます。)

 
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