24/6/2010
Emailイスラーム講座
Lesson20
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において
 アッサラームアライクム。イスラミックセンターからのEmailイスラーム講座の第20回のレッスンをお届けいたします。

イスラーム信仰の第2の柱
天使たちを信じること

聖クルアーンには、ハールートとマールートという二人の天使を見出すことができます。彼らはバビロンに送られ、人々を試みるために魔術を教授しました。

وَمَا أُنزِلَ عَلَى الْمَلَكَيْنِ بِبَابِلَ هَارُوتَ وَمَارُوتَ وَمَا يُعَلِّمَانِ مِنْ أَحَدٍ حَتَّى يَقُولاَ إِنَّمَا نَحْنُ فِتْنَةٌ فَلاَ تَكْفُرْ

またバービル(バビロン)でハールートとマールートの両天使に授けられたものを教えた。だが両天使は、こう告げた後でなければ、誰にも教えなかった。「わたしたちは試みるだけだ。それで不信心になってはならない。(第2章 雌牛章(アルバカラ)102節)

 ある天使たちは死の瞬間、身体から魂を取り上げる役目を担っています。それは、死の天使と彼の助手の天使たちです。

قُلْ يَتَوَفَّاكُم مَّلَكُ الْمَوْتِ الَّذِي وُكِّلَ بِكُمْ ثُمَّ إِلَى رَبِّكُمْ تُرْجَعُونَ

言ってやるがいい。「あなたがたを受け持つ死の天使があなたがたを死なせ、それから主に帰らせる。」(第32章 アッ・サジダ章 11節)

وَهُوَ الْقَاهِرُ فَوْقَ عِبَادِهِ وَيُرْسِلُ عَلَيْكُم حَفَظَةً حَتَّىَ إِذَا جَاء أَحَدَكُمُ الْمَوْتُ تَوَفَّتْهُ رُسُلُنَا وَهُمْ لاَ يُفَرِّطُونَ

かれは、しもべたちの上に権能をもつ方であられ、あなたがたに保護者(の天使)を遣される。死があなたがたの1人に臨む時、われが遣したもの(天使)たちは、それ(魂)を取り上げる。かれら(天使たち)は、(わが命令に)怠慢ではない。

ثُمَّ رُدُّواْ إِلَى اللّهِ مَوْلاَهُمُ الْحَقِّ أَلاَ لَهُ الْحُكْمُ وَهُوَ أَسْرَعُ الْحَاسِبِينَ

それからかれらは、真の主、アッラーに戻される。裁決はかれがなされるのではないか。かれは清算する際は極めて速い御方であられる。(第6章 家畜章(アル・アンアーム)61、62節)

 ムンカルとナキールという2人の天使は、墓のなかで人々を試す役目を担っています。
 他の天使たちは信者を、在宅の時も、旅路にある時も、寝ている時も目覚めている時も、生涯を通して彼を護ります。
سَوَاء مِّنكُم مَّنْ أَسَرَّ الْقَوْلَ وَمَن جَهَرَ بِهِ وَمَنْ هُوَ مُسْتَخْفٍ بِاللَّيْلِ وَسَارِبٌ بِالنَّهَارِ
あなたがたが言葉を隠しても、また声を出して言っても、あるいは夜間に隠れても、また昼間公然と出かけても、(全知の主においては)同じことである。(第13章 雷電章(アッ・ラアド)10節)

 ある天使たちは、人間の善い行いも悪い行いも記録する役目を担っています。どんな些細な言葉も記録されないということはありません。この天使たちは、“気高い記録者たち”と呼ばれています

أَمْ يَحْسَبُونَ أَنَّا لَا نَسْمَعُ سِرَّهُمْ وَنَجْوَاهُم بَلَى وَرُسُلُنَا لَدَيْهِمْ يَكْتُبُونَ

それともかれらは、われがかれらの秘めごとや謀議を、聞かないとでも思うのか。いや、わが使徒たち(天使)は、かれらの傍らで記録している。(第43章 金の装飾章(アッ・ズフルフ)80節)

إِذْ يَتَلَقَّى الْمُتَلَقِّيَانِ عَنِ الْيَمِينِ وَعَنِ الشِّمَالِ قَعِيدٌ

見よ、右側にまた左側に坐って、2人の(守護の天使の)監視者が監視する。

مَا يَلْفِظُ مِن قَوْلٍ إِلَّا لَدَيْهِ رَقِيبٌ عَتِيدٌ

かれがまだ一言も言わないのに、かれの傍の看守は(記録の)準備を整えている。(第50章 カーフ章 17,18節)
 وَإِنَّ عَلَيْكُمْ لَحَافِظِينَ
 本当にあなたがたの上には2人の看守(天使)がいるが、
 كِرَامًا كَاتِبِينَ
 かれらは気高い記録者で、(第82章 裂ける章(アル・インフィタール)10,11節)


天使たちは胎児に魂を吹き込み、彼らの糧、寿命、行動、そして不幸になるか幸福になるかを書き記します。天使たちは、お辞儀をするか頭を平伏させるかして、決して頭を上げることはありません。常に至高なるアッラーを崇拝しているのです。預言者ムハンマド様(彼に祝福と平安あれ)は、天国のカアバ神殿に相当するアルバイト・ル・マアムール(不断に詣でられる聖殿)を訪ねました。そこには、毎日7万の天使たちが訪ねては去り、二度とそこには戻らず、一団の後に他の一団が続いてやって来るのです。

まとめ

 至高なるアッラーは、天使たちを彼に従順に創造されました。天使らはアッラーのご命令と義務に従い、彼を崇拝します。天使らは、至高なるアッラーからの次のようなご命令によって人間の一生において重要な役割を果たします:彼らは人間を守護し、人間の行動を記録・報告し、至高なるアッラーを唱念(ズィクル)する人の元に集まり、彼らは礼拝の目撃者であり、死の際に魂を抜き取ります。

 ムスリムは、聖クルアーンと預言者ムハンマド様(彼に祝福と平安あれ)で定められている天使たちを信じます。
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