Emailイスラーム講座
Lesson19
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において
 アッサラームアライクム。イスラミックセンターからのEmailイスラーム講座の第19回のレッスンをお届けいたします。

イスラーム信仰の第2の柱
天使たちを信じること

(前回からの続きです)
 天使たちには人間の姿を取る能力があり、状況に応じて一般の人々のなかに紛れ込みます。天使ジブリール(ガブリエル)はかつて異なる姿をして、預言者ムハンマド様(彼に祝福と平安あれ)を尋ねました。バドルの戦いに参戦したこれらの天使たちは、最も優れた天使たちとして知られています。至高なるアッラーは、聖クルアーンのなかで次のように仰っています。
 وَلَقَدْ نَصَرَكُمُ اللّهُ بِبَدْرٍ وَأَنتُمْ أَذِلَّةٌ فَاتَّقُواْ اللّهَ لَعَلَّكُمْ تَشْكُرُونَ
 アッラーは、あなたがたがバドルで微弱であったとき、確かに助けられた。だからアッラーを畏れなさい。きっとあなたがたに感謝の念が起きるであろう。

 إِذْ تَقُولُ لِلْمُؤْمِنِينَ أَلَن يَكْفِيكُمْ أَن يُمِدَّكُمْ رَبُّكُم بِثَلاَثَةِ آلاَفٍ مِّنَ الْمَلآئِكَةِ مُنزَلِينَ
 あなたが信者たちに言ったことを思い起せ。「主が、3千の天使を御下しになってあなたがたを助けられても、まだ充分ではないのか。(第3章 イムラーン家章(アーリ・イムラーン) 123、124節)

 天使たちは、アッラーの王座を取り囲んでいます。
 الَّذِينَ يَحْمِلُونَ الْعَرْشَ وَمَنْ حَوْلَهُ يُسَبِّحُونَ بِحَمْدِ رَبِّهِمْ وَيُؤْمِنُونَ بِهِ
 (主の)玉座を担う者たち、またそれを取り囲む者たちは、主の御光を讃え、かれを信仰し・・・(第40章 ガーフィル章 7節)
 天使ミーカーイール(ミカエル)は、アッラーのご命令により、雨を司っています。天使イスラーフィールは、アッラーの命令により、審判の日の角笛を吹くことを担っています。また、天使たちは、天国の門番でもあります。
 جَنَّاتُ عَدْنٍ يَدْخُلُونَهَا وَمَنْ صَلَحَ مِنْ آبَائِهِمْ وَأَزْوَاجِهِمْ وَذُرِّيَّاتِهِمْ وَالمَلاَئِكَةُ يَدْخُلُونَ عَلَيْهِم مِّن كُلِّ بَابٍ
 かれらは、その祖先と配偶者と子孫の中の善行に励む者と一緒に、アドン(エデン)の園に入るであろう。そして天使たちも各々の門からかれらの許に入(ってこう挨拶す)るであろう。(第13章 雷電章(アッ・ラアド)23節)
 وَسِيقَ الَّذِينَ اتَّقَوْا رَبَّهُمْ إِلَى الْجَنَّةِ زُمَرًا حَتَّى إِذَا جَاؤُوهَا وَفُتِحَتْ أَبْوَابُهَا وَقَالَ لَهُمْ خَزَنَتُهَا سَلَامٌ عَلَيْكُمْ طِبْتُمْ فَادْخُلُوهَا خَالِدِينَ
 またかれらの主を畏れたものは、集団をなして楽園に駆られる。かれらがそこに到着した時、楽園の諸門は開かれる。そしてその門番は、「あなたがたに平安あれ、あなたがたは立派であった。ここに御入りなさい。永遠の住まいです。」と言う(第39章 集団章(アッ・ズマル)73節)

19の天使が地獄の看守であり、その筆頭は、“マーリク”という名前です。
 وَنَادَوْا يَا مَالِكُ لِيَقْضِ عَلَيْنَا رَبُّكَ قَالَ إِنَّكُم مَّاكِثُونَ
 かれらは、「看守よ、あなたの主に頼んでわたしたちの始末を付けて下さい。」と叫ぶ。しかし、かれは(答えて)、「あなたがたは、滞留していればよいのである。」と言う。(第43章 金の装飾章(アッ・ズフルフ)77節)
 عَلَيْهَا تِسْعَةَ عَشَرَ
 その上には19(の天使が看守る)。
 وَمَا جَعَلْنَا أَصْحَابَ النَّارِ إِلَّا مَلَائِكَةً
 われが業火の看守として、天使たちの外に誰も命じなかった。(第74章 包る者章(アル・ムッダッスィル) 30,31節)

(インシャーアッラー、次回へ続きます)
 
 
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