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イスラームが語る家族関係の話 投稿者:特命希望 投稿日:2018/09/25(Tue) 11:07:11 No.4250

アッサラーム・アライクム。
長くなりますが、質問が2つあります。

質問1
イスラームでは、親子関係の重要性がしばしば強調されます。ムハンマドは親不孝を偶像崇拝と同じレベルの罪だと語り、逆に親孝行を天国への一番の近道だと語った、というハディースもあります。
ですが、世の中には酷い言葉で子供の自尊心を破壊したり、暴力を振るって子供の心や体に深い傷を与える酷い親もいます。そういう親を一般的に「毒親」と呼びます。
いくら自分に命を与えるきっかけになる行動を起こした人とはいえ、自分の自尊心を破壊し、心や体に深い傷を負わせる人を敬え、尊敬しろ、逆らうな、というのは残酷なことだと感じます。例えば、父親から性的虐待を受けた経験から、心に深い傷を負った女性にそんなことを言うのは私には憚られます。
イスラームでは(それを食べないと餓死するという状態なら豚肉を食べても罪としてカウントされないように)心身の安全や生命を守るための行動は一般的な規定を上回るというのが通説ですが、親が毒親だった場合にその人を避ける、その人から遠ざかる、もっと言うと関係を断つのは許されることなのでしょうか?

質問2

ムハンマドは「家族との縁を切ると天国に行けなくなる」というハディースを残していますね。
そこで質問なのですが、あるムスリムでない人が家族から縁を切られ、孤独になった後にムスリムとなった場合、その人は「家族との縁を切った」という扱いになるのでしょうか?また、その人は自分と絶縁してきた家族との関係修復のために努力しなければいけないものなのでしょうか?相手側が聞く耳を持ってくれない場合はどうすればいいのかを示す、クルアーンやハディースの言葉はありますでしょうか?

長文になってしまいましたが、回答よろしくお願いいたします。

Re: イスラームが語る家族関係の話 投稿者:ai 投稿日:2018/09/30(Sun) 12:43:40 No.4255

ワアライクムサラーム!

うーん、難しいテーマですね……。
家族との縁を本当に切りたいのであれば、日本の制度上は戸籍も別にできるし、名字も変えて、全くの他人として生きていくことは可能です。
そこまではできないから悩んでおられるのでしょうか。

お答えになるかどうかわかりませんが、ハディースと参考になるサイトを挙げておきますね。
どっちかというと、質問2のほうに近いかもしれません。

イブン・ウマルによると
アッラーの御使いは言われた。「親戚関係を維持する者とは、相応の返礼をする者ではありません。親戚関係を維持する者とは、親戚関係に断絶が生じた時にそれを修復する者のことです」
(アル・ブハーリーによる伝承)

アスマー・ビント・アブー・バクル・アッ・スィッディークによると
アッラーの御使い様のご存命中に、偶像崇拝者の母が私のところにやってきた。
そこで、私はアッラーの御使い様に判断を求めて言った。「私のところに母が何かを求めてやってきました。母の頼みを聞いてやってもよいでしょうか」
すると彼は言われた。「そうです。あなたの母の願いを聞いてやりなさい」
(アル・ブハーリーとムスリムによる伝承)

リズビ・カマル氏「両親の存在感と子供の責任」
https://www.youtube.com/watch?v=wzK_YK_-HnI
(この中でクルアーンの該当節も示してくれています)

「人を許すこと」
https://blog.goo.ne.jp/from_syria/e/8ee908c1d0c3c87e8fff470d9e973b3d


よい親って何でしょうね。
あれしろ、これしろとうるさい親?それとも、全くの放任主義の親?
どっちにしても、正解はないのではないでしょうか。
もちろん、性的虐待などは言語道断です。警察や弁護士に相談するしかありません。

ただ、長い人生を生きる間、親も子も何かのきっかけで考えが変わることもあります。
病気、事故、災害、社会や他人とのかかわり、宗教との出会いなど……。
イスラム法には「親を大事にしなかったらムチ打ち100回」とかの刑罰はないのですよね?
それだったら、親とうまく向き合えない場合、時間をかけて考えることを許された性質の問題と受け取っていいと思いますが。

私にも断絶状態の兄弟がいます。もう20年以上会っていません。
ですが、10年前の私なら「絶対に許さない」でしたが、今は「向こうが折れてくれたら許してやってもいいかな」ぐらいには進歩しました。
もしかしたら、あと10年たてば「会いに行ってやってもいいかな」と思うかもしれません。
人の性格は変わりませんが、心は修復することができます。
まずは、その方が心穏やかに過ごされることを願っています。

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