預言者様(彼の上に祝福と平安を)が革製以外の靴下を、ウドゥーの際にマスハしたという伝承はありますか?
> 預言者様(彼の上に祝福と平安を)が革製以外の靴下を、ウドゥーの際にマスハしたという伝承はありますか?
預言者SAWが述べられた靴下の伝承は、確かにサヒーフの中にはないのではないかと思います。
しかし、サハーバの伝承は多数残っており、またキヤースとしても皮製のフッフであれ、靴下であれ、最初にウドゥーをしてはいていれば、脱がない限り、撫でるだけでOKと判断されるのが一般的です。一般的というのは、皮製のフッフだけに適応され、靴下はだめと考えている一団もいるということです。
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> 預言者SAWが述べられた靴下の伝承は、確かにサヒーフの中にはないのではないかと思います。
> しかし、サハーバの伝承は多数残っており、またキヤースとしても皮製のフッフであれ、靴下であれ、最初にウドゥーをしてはいていれば、脱がない限り、撫でるだけでOKと判断されるのが一般的です。一般的というのは、皮製のフッフだけに適応され、靴下はだめと考えている一団もいるということです。
サハーバの伝承が多数残っているというのは、革製以外の靴下のマスハについてということでしょうか?
> サハーバの伝承が多数残っているというのは、革製以外の靴下のマスハについてということでしょうか?
今回テーマとしている靴下(ジャウラブ)のことについてサハーバからの伝承は多数残されているようです。
ハディースからのものは、先にイブン・アビー・フラーンさんが書いたとおりです。
アハマドとナサーイーが掲載しているもので、ムギーラ・ビン・シュウバから、「アッラーのみ使いはウドゥーをし、靴下とスリッパを撫でた。」とあります。
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> 今回テーマとしている靴下(ジャウラブ)のことについてサハーバからの伝承は多数残されているようです。
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> ハディースからのものは、先にイブン・アビー・フラーンさんが書いたとおりです。
> アハマドとナサーイーが掲載しているもので、ムギーラ・ビン・シュウバから、「アッラーのみ使いはウドゥーをし、靴下とスリッパを撫でた。」とあります。
大変勉強になります。
ただスリッパをマスハするのは聞いたことがありません。
スリッパというのは、現代のスリッパと同じようなものなのでしょうか?
> 大変勉強になります。
> ただスリッパをマスハするのは聞いたことがありません。
> スリッパというのは、現代のスリッパと同じようなものなのでしょうか?
足をすっぽり覆ってないものということでスリッパと訳してみました。どのようなものかは、画像検索でもやってみてください。もちろん、預言者の時代の画像をさがさなくてはなりません。単語は、ナアル(ヌーン・アイン・ラームN'AL)で、その双数でNa'alain(ナアライン)を使っています。
> > 大変勉強になります。
> > ただスリッパをマスハするのは聞いたことがありません。
> > スリッパというのは、現代のスリッパと同じようなものなのでしょうか?
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> 足をすっぽり覆ってないものということでスリッパと訳してみました。どのようなものかは、画像検索でもやってみてください。もちろん、預言者の時代の画像をさがさなくてはなりません。単語は、ナアル(ヌーン・アイン・ラームN'AL)で、その双数でNa'alain(ナアライン)を使っています。
あぶ管理人さん、どうもありがとうございました。検索してみます。
> 預言者様(彼の上に祝福と平安を)が革製以外の靴下を、ウドゥーの際にマスハしたという伝承はありますか?
『アッラーの使徒(サッラッラーフ・アライヒ・ワサッラム)はウドゥーの際、靴下とサンダルの上を拭った。』
預言者ムハンマドが革製以外の靴下(羊毛など)をマスハ(拭う行為)したという上記の報告は、サヒーフ・ブハーリー/ムスリムには収録されていませんが、アブー・ダーウード、ティルミズィー、ナサーイー、イブン・マージャ、アフマド、イブン・ヒッバーン、バイハキーなどのハディース集に収録されています。この伝承をイブン・ヒッバーンは「サヒーフ」、ティルミズィーとアフマドは「ハサン・サヒーフ」と分類付けています。
サヒーフムスリムに靴下や靴の上を撫でたという伝承を見たのですが、日本語訳のものなので原文を見ない限りどういった靴下なのかわかりません。 サヒーフムスリムに収録されているのは革製の靴や靴下についてですか?
もしわかれば教えてください。
> サヒーフムスリムに靴下や靴の上を撫でたという伝承を見たのですが、日本語訳のものなので原文を見ない限りどういった靴下なのかわかりません。 サヒーフムスリムに収録されているのは革製の靴や靴下についてですか?
そうです。日本語版サヒーフ・ムスリムでは区別されていませんが、原文では「革製靴下(Khuffayn=Khuffの双数形)」となっています。羊毛製や布製のもの(Jawrabayn=Jawrabの双数形)は、きちんと革製のものとは区別されています。サハーバにまつわるハディースも、KhuffaynではないJawrabaynのものが多数報告されています。
> > サヒーフムスリムに靴下や靴の上を撫でたという伝承を見> そうです。日本語版サヒーフ・ムスリムでは区別されていませんが、原文では「革製靴下(Khuffayn=Khuffの双数形)」となっています。羊毛製や布製のもの(Jawrabayn=Jawrabの双数形)は、きちんと革製のものとは区別されています。サハーバにまつわるハディースも、KhuffaynではないJawrabaynのものが多数報告されています。
jawrabaynのものをマスハしたというサハーバの伝承は、有名なサハーバのものもありますか?(正統カリフなど)
ちなみに現代で一般的に使用されている布製の靴下は薄く、広げると地肌が見えてしまいますが、そのような靴下のマスハについてどう思われますか?
> jawrabaynのものをマスハしたというサハーバの伝承は、有名なサハーバのものもありますか?(正統カリフなど)
最低でも9人のサハーバがそうしたという報告が残されています。ウマル、アリー、イブン・マスウード、イブン・ウマル、ビラール(RA)などです。またアター、アル・ハサンを含む大勢のタービウーンからも報告されています。
> ちなみに現代で一般的に使用されている布製の靴下は薄く、広げると地肌が見えてしまいますが、そのような靴下のマスハについてどう思われますか?
学者間にも異なる見解があるにはありますが、有力なものの一つとしては、靴下であればその厚さ・素材(革・ウール・コットン・リネンなど)を問わず、条件を満たす限りにおいて許されるというものです。つまり履く前にウドゥーを済ませていること、定住者であれば一昼夜・旅行者であれば三日三晩の有効期限を守ること、汚物の付着していない物であること、グスルが必要となったときには無効となること、などというものです。また、Khuffであれば小さな穴があいていてもマスハは許されていますから、その規定を靴下に適用させる見解もあります。
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> 最低でも9人のサハーバがそうしたという報告が残されています。ウマル、アリー、イブン・マスウード、イブン・ウマル、ビラール(RA)などです。またアター、アル・ハサンを含む大勢のタービウーンからも報告されています。
> かなり著名なサハーバやタービウーンですね。
> 学者間にも異なる見解があるにはありますが、有力なものの一つとしては、靴下であればその厚さ・素材(革・ウール・コットン・リネンなど)を問わず、条件を満たす限りにおいて許されるというものです。つまり履く前にウドゥーを済ませていること、定住者であれば一昼夜・旅行者であれば三日三晩の有効期限を守ること、汚物の付着していない物であること、グスルが必要となったときには無効となること、などというものです。
とてもくわしく解説していただきありがとうございます。
上記の見解の場合、足首まで覆っていることは義務とはならないのですか?またネット加工により広げると地肌が見えるものも許容されるということでしょうか?
また、Khuffであれば小さな穴があいていてもマスハは許されていますから、その規定を靴下に適用させる見解もあります。
上記の見解の場合、小さな穴というのは両足あわせて小指以下というのを見たことがあります。
> 上記の見解の場合、足首まで覆っていることは義務とはならないのですか?またネット加工により広げると地肌が見えるものも許容されるということでしょうか?
仰る通り足首までを覆っていることが義務となります。ウドゥーで足を洗う範囲はくるぶしが含まれるので、そこまで覆われていなければマスハは有効ではなく、スポーツタイプの短い靴下は許されていません。ストッキングのような薄く最初から地肌が透けて見えるようなものをマスハするのも禁止されているようです。
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> 仰る通り足首までを覆っていることが義務となります。ウドゥーで足を洗う範囲はくるぶしが含まれるので、そこまで覆われていなければマスハは有効ではなく、スポーツタイプの短い靴下は許されていません。ストッキングのような薄く最初から地肌が透けて見えるようなものをマスハするのも禁止されているようです。
大変参考になりました。
ご丁寧にご解説くださりありがとうございました。
アッラーからの報奨がありますように。
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