もし日本語で聖クルアーンを理解することが困難であれば、それは日本人がよりよくイスラムを理解するための障害となるでしょう。
4.日本人の仕事観
日本を訪れた人が、日本の生活ペースがとても速いと考えるのはよくあることです。日本のサラリーマンの多くはは、非常に長い時間働き、ゆっくりと休む時間がほとんどありません。家庭では、家族を抱えて忙しく、自らを振り返り、人生の意義について考えるような精神的ゆとりがないのです。日本人の多くが、ゆっくりと考える時間がないので、こういった状況はイスラム普及の障害になっているのです。
ダアワの障害を解決するための提唱
1.イスラム関係の書籍
日本人は読書を好むので、イスラムに関する有益な書籍があれば非常に役立つでしょう。それには、日本人の興味を引くような、イスラムのよいイメージを著した日本語の出版物がよいでしょう。
2.伝統的なイスラムの文献
イスラムを明確に、かつ簡潔に説明しているアラビア学者による本の翻訳もまた多くあります。最近の例としては、Hasan Nakata博士が翻訳したMinhaj Al-Muslimが挙げられます。地域で翻訳の出来る学者をサポートする必要があるでしょう。
3.セミナー
最近私が参加した、大阪大学のセミナーは、イスラムについて知りたいと思っているノン・ムスリムたちにイスラムを説明することのできた、またとない機会でした。興味深い質問が投げかけられ、実際、あるカナダ人女性は、ミーティングの間にイスラムを受け入れたのです。こういったミーティングを多く設け、イスラム学者たちの参加を促さなくてはなりません。
4. ダアワ活動対象者の選別
イスラムを受け入れた人々に関する世界的な、そして特に日本における調査によると、新しい考えに柔軟で、受け入れやすい集団は、大学生であることが明らかになりました。彼らは、日本社会の抱える問題を見つけ、その解決のために世界に目を向けることができ、さらに仕事や家庭に縛られることもないのです。大学構内もまた、セミナーやイベントを開くのに適した場所といえるでしょう。
5.日本語の学習
日本人にとって最も適した方法でイスラムを説明する必要があります。つまり、私達は、日本語を習得し、日本の文化を知る必要があるのです。
6.日本人ムスリムの支援
日本人ムスリムの同胞達は、私達の支援を必要としています。イスラムに帰依した後には、多くのことを学び、習得しなければなりません。イスラムの魅力は、同胞同士の交流と、長い期間にわたって自分の信仰を培ってゆくことにあります。 >>>>次のページへ
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